陣痛の痛みってどんな感覚? 時間の長さと体験談

#幸運にも子宝に恵まれた私は、3度の陣痛を経験しました。3度とも陣痛から始まり、初めての時は陣痛開始から出産まで32時間、2度目は4時間半、3度目は7時間でした。その中でも今回は初めての陣痛のことをお話したいと思います。

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前駆陣痛?本陣痛?

前駆陣痛と本陣痛の明らかな違いは、眠ってしまえるか否かです。

前駆陣痛の場合は「これは陣痛かな?どうかな?」と痛みや張りの間隔を気にして計っているうちに眠ってしまえます。
もしそれが日中ならば、間隔を計っているうちに忘れてしまっていたらそれは前駆陣痛だと思います。

本陣痛の場合は眠れませんし、忘れません。
なぜなら定期的にその痛みや張りが襲ってくるからです。どんなに眠くとも「あ、またきた」と目が覚めてしまうのです。

人によって痛みの度合いや痛みの感じ方は様々ではありますが、「定期的に目が覚める痛みや張り」がきた場合、それが本陣痛です。

陣痛の始まり

それは夜中にきました。

お腹がキューッと収縮するような痛みが、いつもなら先述したように、
間隔を計っているうちに眠ってしまう(2週間程前から前駆陣痛があった)のに、この時は痛みの度に目が覚めました。

気付いた時には既に5~8分間隔でしたが、その痛みは余裕で我慢のできる痛みだったので「こんなもんじゃないだろう。まだまだだ。」と朝になるのを待ちました。

朝には、波がくる度に動作を止めなくては痛みを逃せない程度の痛みになっていましたが、
以降痛みがどんどんと強くなってくることはなく、初めてながらも「まだだな」と感じていました。

一応病院にも行きましたが、子宮口の開きも硬さもまだだと言われ「微弱陣痛」として家に帰されました。

微弱陣痛との戦い

家に帰ってからがまた大変でした。規則正しく5分おきにくる陣痛。

微弱とはいえ、波がくる度に顔をしかめなが息をゆっくり吐いて、痛みを逃さなくては耐えられない程。

既に前日の朝起きた時間は過ぎ、丸一日以上起きてる状態で体力もなくなっていました。
しかし、眠ろうにも5分おきの痛みで目が覚めるので眠れないのです。

この状態を打破したくて、階段昇降やスクワットなどして常に動き回っていました。
もう気力との戦いだった気がします。

変にアドレナリンが出ていたのか、ふらふらなはずなのに取り憑かれように動き回ってその日は過ぎていきました。

入院と陣痛のピーク

夜、眠れないだろうけどそろそろ寝よう…と思った時、ドロッと久し振りの生理のような感覚のものが出ました。

“おしるし”でした。「おしるしが出てから一週間も本陣痛が来なかった…」という人もいるそうですが、私の場合はおしるしの後から徐々に痛みが強くなっていきました。

それから5時間後、病院へ行った時にはまだ子宮口は6センチ開大。

全開大になるまではそこから更に5時間かかりました。

腰をギューッととてつもない強い力で締め上げられているような痛みが何度も襲います。

普通の人は陣痛の痛みと共に“いきみ感”という腹圧をかけて踏ん張りたくなる感覚との戦いも伴うそうなのですが、私にはそれはありませんでした。とにかく痛みをひたすら耐える時間。

呼吸法だけでは逃しきれなくなってきて、フェイスタオルを握り締めて耐えました。 全開大になってから、自然破水をまたずに人工破膜で破水させられました。そこからの陣痛かピークに痛かったです。“痛い”という表現すらも当てはまらないような、“痛い”の更に上の上のもっと上の、今まで経験したことのない痛みと言っていいと思います。

でもその苦しみの時赤ちゃんは、真っ暗な狭い狭いトンネルの中をたった一人で、苦しみに耐えながら産まれてこようと頑張ってくれていてるんです。
「私も頑張らなくちゃ」と「もう無理」の二つの気持ちを行ったり来たりしながら、「これが終われば赤ちゃんに会えるんだ」と自分を励まして陣痛の波に合わせていきみました。

出産と後陣痛

結局、赤ちゃんの心拍が下がってしまった為、吸引をされての出産になりました。

3回の出産を経験した今だから分かったことなのですが、私の場合は陣痛による収縮の力が弱いようで、
他の人にはある“いきみ感”というものが私には3度ともありませんでした。

普通であれば、陣痛の痛みと共にいきみ感があり「陣痛の痛みよりもいきみ感を我慢する方が大変だった」という話もあるくらいです。
なので私の体験は、こんな場合もあるんだなという参考にしてもらえたら良いと思います。

そして後陣痛(産後の子宮の収縮により起こる痛み)ですが、ひどい人は鎮痛座薬をもらったり、
後陣痛で気を失いそうになった…という人もいるそうなのですが、
私は全くありませんでした。

後陣痛は、初産婦よりも出産を経験すればするだけが痛みがでることが多いと言われているのですが、
2人目の時に少しキリキリと痛むことはありましたがその程度で、
3人目の時にも全く痛まず、こちらもそんな人もいるんだなという参考にしてもらえたらと思います。

これから出産を控えているあなたへ

出産は怖いですか?楽しみですか?

出産は、生命の神秘に触れることのできるとても貴重な体験です。

女性にしかすることのできない“特権”だと思います。
痛みに怯えて縮こまるのではなく、自分のお産がどのように進むのか、どんな痛みなのか、その時赤ちゃんは何をしているのか等想像して臨むと、気持ちも紛れるのではないかと思います。

ピークの痛みがあるのはほんの少しの時間です。“息を吸ってゆっくり細く長く吐く”の呼吸法を2~3回やると去っていきます。
そしてその大変さを乗り越えると、愛おしい我が子に会えるのです。

どんなに痛くてもどうにかなります。
出産自体はすぐに終わります。

産んでしまえば“産みの苦しみ”なんて夢だったかもしれないと思える程です。

この世には一つとして同じお産はありません。“あなたとその子”のお産は“あなたとその子”だけのものです。

そのお産がどうか素敵な経験になりますように。

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