生理が来たのに妊娠?症状や確率って?

“ストア”

生理予定日が過ぎてもなかなか生理が来なくて「もしかして?」と、妊娠に気付くパターンは多いですよね。

では、逆はどうでしょうか?「あれ?生理が来たのに妊娠していた・・・」というパターンは聞いたことありませんか?

物凄く不思議な現象ですよね。

果たして、それは本当に生理だったのでしょうか?
気になる原因を、生理周期と妊娠のメカニズムの視点から解説していきたいと思います。

とても複雑!生理周期による体の変化!


上記の図は、生理周期に沿って女性の体の中で起こる変化をまとめた物です。
生理周期は4つの時期に分けられ、それぞれ違った複雑な変化が体の中で起こっています。
これら4つの時期の特徴について詳しく解説していきます。

・増殖期(卵胞期)

間脳にある視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が分泌されて下垂体に届くと、
下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌されて卵巣に届き、
卵巣の中の原子卵胞の1つを刺激し成長を促します。

卵胞の成長に伴い卵胞から卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌され始めると、
子宮内膜が増殖し分厚くなっていきます。

・排卵

卵胞ホルモン値がピークに達すると、
下垂体から黄体化ホルモン(LH)が分泌され排卵が起こります。

・分泌期(黄体期)

卵子が飛び出した後の卵胞は黄体という組織に変わり、
黄体ホルモン(プロゲステロン)と少量の卵胞ホルモンを分泌します。

黄体ホルモンの刺激を受けて子宮内膜は柔らかく変化し、受精卵が着床する準備を整えます。

・月経期

排卵された卵子と精子が受精して受精卵となり、
子宮内膜に着床すれば妊娠成立ですが、
妊娠成立しなかった場合は、黄体ホルモンと卵胞ホルモンは減少し、
不要となった子宮内膜は剥がれ落ちて体外へ排出され、生理開始となります。

生理周期に合わせて、女性の体の中ではこんなにも複雑な変化が起こっています。

生理が近づくとイライラしたり眠たくなったりするといったあの症状は、こ
れらの変化をもたらすホルモンの影響によるものです。
自分の体の中の変化について正しく知り、しっかり自分の体と向き合いましょう。

女性の体調のバロメーター!基礎体温!


生理周期と密接な関係にあるのが基礎体温です。

基礎体温とは、人間が最低限のエネルギーしか使っていない状態の時の体温、つまり安静時の体温のことをいいます。

通常は、朝目覚めてすぐ動かず寝たまま安静状態を維持して計測した体温を基礎体温と呼んでいます。

生理周期がある女性の体は、ホルモンの影響を受けて周期的な体温変化があります。
基礎体温を測ることで、自分の体の中の変化やホルモン分泌の状態を知ることができ、体調管理や妊娠計画に役立ちます。

上記の図は、生理周期による基礎体温の変化を表した図です。
体温が高い時期と低い時期の二層式になっていることが分かりますね。

では何故このような変化が起こるのか、解説していきたいと思います。

・低温期と高温期について

生理周期が28日の人は、生理が始まってから約14日間は基礎体温が低い低温期と呼ばれる時期が続きます。

排卵が来ると基礎体温は上昇し、約14日間は基礎体温が高い高温期と呼ばれる時期が続きます。
そして再び低温期が来ると生理が始まります。

このように基礎体温が低温期と高温期がはっきりしている二層式になっている場合は、
ホルモンバランスが整った健康体であるということです。

ストレスや体調不良でホルモンバランスが乱れていると、
変化が無かったり、ガタガタだったりと、きれいな二層式にはなりません。

・二層式になる理由

生理周期に応じて基礎体温が変化するのは、ホルモンの働きによるものです。

生理から排卵までの黄体ホルモンの分泌が少ない間は、基礎体温が低い低温期になります。

排卵後は黄体ホルモンの分泌量が増えるので、黄体ホルモンの体温上昇作用により、
基礎体温が高い高温期になります。基礎体温が低い高いと言っても、低温期と高温期の差はだいたい0.3~0.5度くらいです。

微々たる変化なので、普通の体温計では測れない為、基礎体温を測る時は、専用の婦人体温計で測る必要があります。

現在、3組に1組の夫婦が不妊症で悩んでいます。
原因は様々ですが、基礎体温を測るということは、自分の体調を把握する為にとても大切なことです。
妊娠を考えてからではなく、妊娠を考える前からしっかり自分の体を知っておくことが、妊娠への近道ではないかと思います。

正しく知ろう!妊娠のメカニズム!


上記の図は、排卵・射精から受精卵が着床して妊娠が成立するまでをまとめた物です。

妊娠成立までの過程はとても複雑なものです。

どのようにして妊娠が成立するのか、重要なポイントを押さえながら解説していきます。

“ストア”

1. 卵子

最初の項目で解説した通り、下垂体が分泌する卵胞刺激ホルモンにより卵巣の中にある原子卵胞の1つが成長を促され、卵胞が成長過程で分泌する卵胞ホルモン値がピークに達したら、下垂体より黄体化ホルモンが分泌され排卵が起こります。女性不妊の原因に、このホルモン分泌が上手くいかず、排卵が起こらないといったことがあります。

2. 精子

射精により膣内へ飛び出した精子は、子宮を目指して泳ぎます。正常な精子とは、1回の射精により分泌される精液量が2ml以上で、その1ml中に2000万匹以上の精子が存在し、かつ運動している精子の割合が50%以上であることをいいます。男性不妊の原因に、精液の中に全く精子がいなかったり、精子がいても数が少なかったり、また運動率が悪かったりなどといったことがあります。

3. 卵管采

排卵し、卵巣を飛び出した卵子は、卵管采を通って卵管の中に進んでいきます。

4. 頸管粘液

排卵が近づくと、精子が子宮の中へスムーズに入れるようにする為に、子宮頸管が粘液を分泌します。これを頸管粘液と呼びます。排卵が近づくとおりものが増えるのはこの為です。女性不妊の原因に、この頸管粘液が十分に分泌されず、その為に精子が子宮の中へ上手く侵入出来ないといったことがあります。

5. 受精

射精時に1~3億匹もいた精子は、子宮を通過する過程で99%死滅し、卵管に到達して卵子に近づく頃には、200匹以下ほどになっています。そしてその中の1匹だけが卵子と受精することが出来、受精卵となります。女性不妊の原因に、卵管の中が何かしらの原因で癒着を起こして詰まっていて、卵子が通過出来ず精子と受精出来ないといったことがあります。

6. 着床

受精卵は分割を繰り返しながら約7日かけて子宮の中へ到達し、無事に子宮内膜へ着床することが出来れば妊娠成立となります。女性不妊の原因に、子宮のトラブルによって受精卵が上手く着床出来ない、または育たないといったことがあります。

7. 黄体

排卵によって卵子が飛び出していった後の卵胞は、黄体という組織に変化して黄体ホルモンを分泌し、受精卵が着床しやすいように子宮内膜を柔らかく変化させます。女性不妊の原因に、黄体が正常に作用せず着床が上手くいかなかったり、着床しても流産してしまうといったことがあります。

生理と間違う出血の原因は何?


ようやく本題に入ります。ここまでの流れはしっかり覚えましたか?

後々重要になってくるので、しっかり覚えておいて下さいね。では何故、生理と間違うような出血が起きるのでしょうか?

上記の図は、受精卵が着床する時の様子を表した物です。受精卵は、排卵から7日目頃に子宮の中に到着します。

その頃受精卵の表面には、絨毛という根のような組織が生えています。
受精卵は子宮内膜に張り付き、この絨毛を木の根のように張り巡らせて着床を開始します。

受精卵は着床する時に、子宮内膜に潜り込むような形で着床します。
絨毛は子宮内膜の1番上の細胞を溶かしながら徐々に潜り込み、
子宮内膜にすっぽり覆われて排卵から約12日目頃にようやく着床が完成します。

出血が起きるのは、着床して胎盤形成が開始される時に、
絨毛の中にたくさんの血管が入り込んでくることが引き金になると考えられています。

時期的にも本来生理が来るであろう排卵14日目頃に多いので、
生理が来たと勘違いしやすくなります。この出血は、月経様出血と呼ばれています。

・出血はどれくらい続くのか?

月経様出血は量も少なく2~3日でおさまります。

ですので「あれ?今回の生理ものすごく短かったな・・・」と思ったら要注意です。

・見極めるポイントは?

ここで活躍するのが基礎体温です!

本来なら高温期は約14日間続いた後、低温期に入り生理が来ますが、
妊娠していると低温期は来ず高温期が続くので、気付くことが出来ます。

高温期が14日以上続いている状態で生理の様な出血が来たら、
それは生理ではなく妊娠による月経様出血である可能性が高いです。

通常の妊娠検査薬は、本来の生理予定日から7日後以降にしか使えませんが、
通常の妊娠検査薬より早く、本来の生理予定日から使える妊娠検査薬もあるので、それを試してみるという確認方法もあります。

・何か症状はある?

あくまで個人差があるので一概には言えませんが、
いわゆる妊娠超初期症状と呼ばれる、倦怠感や頭痛、胸の張りなどを感じることがあります。

倦怠感や頭痛だけだと、風邪と間違えてしまい、薬を飲んでしまう可能性があるので、
妊娠を意識したら安易に薬は飲まないように注意しましょう。

まとめ

女性の体はとてもデリケートです。その為、自己管理がとても大切です。

仕事などで忙しく「今は妊娠なんか考えてないし、適当でいいや。」となりがちですが、
妊娠を考えてから体作りを始めたのでは遅いのです。妊娠を考えるずっと前から、
地道に頑張って健康な体作りをしておくことが大切なのです。

体作りの内容としては、規則正しい生活をし、
食生活を整え、ストレス解消の為に適度な運動を毎日し、そして基礎体温を測ることです。

基本的なことですが、これが1番大切なことなのです。

まだ見ぬ可愛い我が子の為に、今からしっかり始めていきましょう。

“ストア”