おなかに新しい命がやってきた!なんて嬉しいことでしょう!!
女性はその瞬間から母になる準備をはじめます。体の変化は実感なくても心の変化はとてもおおきいもの。その日から妊娠中のことをあれこれ気にしはじめることでしょう。
食べもののこと、行動の制限、元気にうむための心がけなどなど・・・
まず何に気をつけなくちゃならないの?
ワクワクする気持ちと一緒に不安に思うこともたくさんでてくるものです。
おなかの中で赤ちゃんが大きくなっていくのですから、これまでとはちがう生活になることは想像できますよね。
妊娠中は赤ちゃんの成長とともに、お母さんの体もめまぐるしく変化していきます。基本的にはいつも診てもらっている医師のアドバイスをうけながら妊娠生活をおくるわけですが、何か気になるたびにたずねることは難しいかも。
そんな新米ママさんへ、ここでは妊娠中に気をつけたい嗜好品のこと、食事のこと、そのほかあれこれについてご紹介していきましょう。
嗜好品はどうする?
嗜好品と言えばコーヒーやアルコール、たばこなどですね。日頃は何気なくあたりまえのよう楽しんでいる女性も多いとおもいます。
でも、妊娠するとそうはいきません。
自分だけのからだではなくなりますから赤ちゃんへの影響もしっかりと知っておきましょう。
カフェイン
カフェインといえばコーヒーや紅茶、緑茶などが思いうかびますが、その他にもチョコレート・コーラ・ココアなど、日頃よく口にしていそうなものにもふくまれています。
赤ちゃんへの影響は・・・
・覚醒作用があって動悸など赤ちゃんの心臓に影響がある
・肝臓機能が発達していない赤ちゃんはカフェイン排出するのがにがて。肝臓に負担がかかる
・母体からカルシウムが排出されやすくなる
・鉄分の吸収がわるくなって貧血になりやすい
などです。
でも、やめたほうがいいとわかっていてもコーヒー好きのママさんが突然やめるとストレスになってしまうこともありますよね。
カフェインにはいろいろな意見があります。
コーヒーが好きだけど飲むのはやめてストレス解消にコーヒーの香りだけをたのしんだり、量を減らしたり。
と、わりとみなさんそれぞれの判断でとりいれているようです。
アルコール
体がほしがらないのか、赤ちゃんを思うと自然とそんな気持ちになるのかわかりませんが、妊娠してからお酒がおいしく感じなくなったからやめた、という人も結構いらっしゃいます。こんな感じに本能でのみたくなくなるのであればいいのですが、なかなかそうはいかない人もおおいでしょう。
赤ちゃんへの影響は・・・
・胎盤ができる前の妊娠1か月(0~4周)はアルコールをのんでいても影響はほとんどない
・のみつづけると低体重、低身長、知能障害、脳性小児まひ、行動障害など胎児性アルコール症候群になるおそれがある
・大量にのみつづけると流産・死産になることも
妊娠に気づくのがおくれると胎児への影響があるので妊娠を前向きにかんがえている人は気をつけておきましょう。
適量なら、これくらいなら、とストレス解消にのむ人もおられますが、回数が多くなればそれだけ影響がありますからその点はお忘れなく!
たばこ
たばこには何千もの有害物質があるのをごぞんじですか?それを聞いただけでも怖いですよね。
百害あって一利なしはいうまでもありませんが、妊娠中はその害が赤ちゃんにまで影響することを自覚していただきたいのです。
ニコチンと一酸化炭素が体にはいると
・ニコチンは血管を収縮させて血流がわるくなる
・一酸化炭素は血中酸素をへらしてしまう
このため胎盤の血流がわるくなって赤ちゃんに充分な栄養が届けられなくなってしまいます。低体重になりやすく子宮が収縮するので流産・早産・胎盤早期剥離の危険性がたかくなります。さらに赤ちゃんがうまれてからの乳幼児突然死症候群もふえるといわれます。
また、家族が喫煙していることでもぜんそくや肺炎などにもつながるので要注意!副流煙の影響もこわいのです。
嗜好品の習慣は赤ちゃんにこのような影響をあたえます。それでもストレス解消にすこしなら、時々なら・・・と思うひともいるでしょう。
でも、やめればあなたも赤ちゃんにも影響はなくなるのです!!
あなたはどちらをえらびますか?
妊娠中の食事
妊娠すると女性はひとりの体ではなくなります。自分の好きなものを好んで食べていたひとでもおなかの赤ちゃんを思うと自然に食べ物に気をつけるようになります。これも母性本能!自分よりも大切にしたい命の存在が女性をかえるのです。すてきなことですね!
そして妊娠をきっかけに健康志向がつよくなる人も少なくありません。おなかの赤ちゃんにいいものを食べよう!と思うのは自然派な母心です。
ではここで妊娠中の食事について紹介していきましょう
おすすめな食べ物
妊娠中はの食事は栄養バランス、カロリー、塩分などが気になります。病院の栄養指導を参考にメニュ-をかんがえたり、量が気になったりと、毎日食べ物に気をつかいますよね。
ではどんなことを心がけるとよいでしょう。
- 炭水化物には雑穀米をとりいれる
- ビタミン、ミネラル、食物繊維、葉酸、鉄分などをおおく含む緑黄色野菜をたっぷりとる
- タンパク質は肉や魚など動物性のもとの大豆などの植物性をバランスよく。肉は赤みがよい
- 便秘予防にキノコ、乳製品、発酵食品、海藻などもすすんでとる
などいろいろとありますが、妊娠中の体質もそれぞれですから気になることは医師に相談しながら整えていきましょう。
ひかえたい食べ物
妊娠中の生肉は控えたほうがいいというのは耳にしたことがある人もおおいでしょう。
どんな影響があるのか気になりますよね。
生肉や猫の便にいるトキソプラズマという寄生虫が母体に感染して脳に影響すると、脳室が圧迫されて手足の麻痺などの症状がのこることがあります。
・生レバー・生ハム・レアに焼いた肉は控える
・食べるときにはしっかりと加熱をする
・猫の便のお世話をするときはマスクをつける
などに気をつけて予防しましょう。
またレバーなどに含まれるレチアーノ(動物性のビタミンAの仲間)の取りすぎが先天性異常につながるともいわれています。取りすぎないように注意です。
食べ過ぎに注意
どんな体にいいといわれるものでも一度にたくさん食べることはさけましょう。朝昼晩と三度の食事を大切に、ゆっくりかんで、栄養になっていくのを感じながら食事をすることも大切です。体にいいものを必要な分だけ!が理想的です。とりすぎは逆効果、過ぎたるは及ばざるがごとし!!なのです。
そのほか気をつけること
嗜好品、食事についてお伝えしましたが、妊婦さんに気をつけてもらいたいことは他にもたくさんあります。
・ハードな運動はしない
・重たいものはなるべくもたない
・旅行は安定期(5~7か月)にはいってから
・判断力がにぶるので車の運転はひかえる
・自転車は振動が刺激になるのでひかえる
・とくに後期は妊婦さん用のシートベルトストッパーをつかっておなかの圧迫をさける
・市販の薬は気をつけて!医師に相談がおすすめ
・体を温める。冷たいもの、甘いものをひかえる
・レントゲン検査はひかえる
・便秘予防のため姿勢はただしく
・感染症にかからないために動物にふれたら手をあらう
・まわりの家族に協力してもらう
などなど、あげればきりがないくらいです。
まとめ
出産を経験したママさんには他にも気をつけていたことたくさんあるかもしれませんね。
おなかの赤ちゃんはママだけが頼りです。何をえらんでどこまで生活に取りいれるかは人それぞれでしょう。医師からのアドバイスは守らなければならないこと。でもそれ以外はすべては自己責任です。そのことを忘れないでいただきたいのです。
そして、おなかの赤ちゃんに責任をもってあなたらしい妊娠生活をすごしてください。
決して後悔することのないように・・・